2020-08-03

タイの「プラニーの籠」

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バンコクから車で約90分の場所にある、通称プラニー工房(Traditional Bamboo Handcraft Center)。
プラニーさんが始めた工房は、女性たちが家族とともに暮らしながら収入を得て、自分たちが生まれ育った場所で誇りを持って生きていける環境づくりをしてきました。貧しい農家の人々に、新たな雇用を生み出し伝統工芸を守っていくという工房は、今ではタイを代表する繊細な竹工芸品を作り出すほどに、そしてタイ王室が国賓への贈答品としても選ばれる工芸品のひとつとなりました。


まず、竹を十分に天日干しし、堅い節を切り取る以外はすべて手作業で作られます。 竹を割り、徐々に細かく裂いていきます。表面を綺麗にしごくことで、竹は薄く柔らかくそして艶がでてきます。




美しい色彩のプラニー製品もありますが、染料は天然のものではなく化学染料を使っています。研究を重ねたそうですが、天然の染料は竹には、うまくなじまなかったようです。


天井が高く風もよく通り抜けるコンクリート床の工房は、日中では扇風機が何台もフル回転しています。立っているだけでじんわりと汗ばむ工房ですが、座っているコンクリート床は、ひんやりしているので集中して作業することができるそうです。




細くて薄く柔らかくなった竹の紐を使って、バッグやバスケットを編んでいきます。昔ながらの技法で、最初から最後まですべて手作業で編まれますが、そのデザインは数え切れないほどあります。今では職人の数もずいぶんと減ってしまい、デザインによっては決まった職人しか作ることができないものもあるそうです。



しっかりと目が詰まって編み込んでありますが、でき上がったバッグはとても軽く繊細な仕上がりです。強くしなやかな竹は、何十年と付き合うことのできる丈夫さを備えており、経年による竹の色の変化も楽しみながら、長く愛用していただきたい逸品です。