2020-04-21
ゴタパティ刺繍

「ゴタパティ」とは、北インドのラジャスターン州に古くから伝わる金糸や銀糸を布に縫いつけて装飾する伝統技法。「ゴタ」は金属、「パティ」は紐やテープを意味します。金糸・銀糸のリボンやレースを使って、幾何学模様や縁起の良い吉祥文様などを華やかに描き、婚礼衣装や祭事衣装にも多く用いられています。

イスラム様式の影響を受けた左右対称で連続柄の幾何学模様は、ファッションアイテムだけでなく、インドの宮殿の壁画や窓枠などのインテリアにも使われる美しいデザインです。熟練の職人の手仕事により、文様を下書きした線に合わせて、金糸・銀糸のテープやリボンを針と糸で縫いつけて文様が表されます。
Process - 工程
1)布に文様を模り下書きを施します。

2)生地の端を、刺繍を施すための 折り畳み式の木材のフレームに、ジグザグと糸で縫い付けながら生地をピンと張り刺繍の準備をしていきます。
3)下書きの線に合わせてテープやリボンを載せて、針と糸で縫いつけていきます。



ゴールドやシルバーの輝き、美しいイスラミック デザインは、まるでインドの宮殿の装飾を再現しているよう。着ているだけでとても優雅な気分に。