
アーティストとして活躍するAZUSA IIDAとハウス オブ ロータスのコラボレーションが実現。
飯田梓さんの描くイラストはファッションの感性を大切にした力強い配色とポップで軽やかなタッチが魅力。インスピレーションの源や、描く人物像、今回のコラボに込めた想いを伺いました。
Q. 表現のルーツについて教えてください。幼い頃から絵に親しんでいたのでしょうか?
A. 絵描きだった父の影響は大きいです。日常の中で何かに惹かれたらすぐに描いたり、集めたりすることが自然に身についていて、今もその延長線にいる感覚です。映画や音楽、ファッションもすべてインスピレーションの源で、小さな頃から“組み合わせる楽しさ” に夢中でした。日常の何気ないものをさらっと描く父の姿が、とても印象に残っています。
Q. 飯田さんの作品は、人物のいきいきとした魅力が印象的です。描く際に意識していること、大切にしている人物像について教えてください。
A. ポジティブで、何事も楽しもうとするような人に惹かれます。描く人物には、そうした憧れの気持ちも込めていて「その女性が今何を感じて、どうワクワクしてるか?」と想像しながら、その時の活気や気持ちを表現したいと思って描いています。だからか、描いているうちにその人が“友達” のような存在になっていくんです。色や表情、ポージングも含めて、見る人が少しでも前向きな気持ちになれるよう意識しています。
Q. ポージングや服装など、人物を描く際の細部にもこだわりを感じます。
A.「こういう服をこう着ていたら素敵だな」と思ったら、まずは自分で鏡の前に立って撮ってみます。あとから見ると、絶対見せられない写真ばかりですが(笑)「あのシャツの柄、可愛かったな」「買っておけばよかったな」といったファッションの記憶も引き出しながら組み合わせて描いています。絵の具も既成色ではなく、自分で混ぜて唯一無二の色を作るようにしています。一点もののような特別感を大切に。
Q. 今回のコラボ作品について
A. 南仏のジャズフェスティバル「Jazz a Juan」に関連させ、フェスで音楽を楽しむ女性たちをイメージしました。Tシャツの女性は、後ろにいる友人を振り返って、「あっちに行こう」と誘うような場面です。音楽に夢中でハッピーな空気感を、写真のワンシーンのように切り取りました。
トートバッグは、実はモチーフの中に「HOUSE OF LOTUS」の文字が隠れています!ブランドと一緒に何か特別な作品を残したいと思って、ロゴをアートの中に溶け込ませました。ロゴが何に見えるかを想像するのも楽しくて。この夏、楽しみにしているイベントなどに、持って行っていただけたら嬉しいです。